鏡を見て、「あれ、こんなところにほうれい線があったかしら」「頬の位置が下がった気がする」と感じたことはありませんか。50代を迎えると、フェイスラインのゆるみやたるみは、ある日突然目に飛び込んでくるように感じるものです。さらに夏の紫外線と冷房による乾燥が重なり、肌全体がくすんで、ファンデーションがうまくのらない——そんなお悩みを抱えて当院を訪れる女性が増えています。東洋医学では、肌は「内側の状態を映す鏡」と考えます。今日は高円寺の美容鍼の視点から、50代の肌を土台ごと整えるアプローチをお伝えします。
50代のたるみ・ほうれい線は「気血の不足」からのサイン

東洋医学では、私たちの体を巡る「気(き)」=エネルギー、「血(けつ)」=栄養と潤いを運ぶもの、この二つが十分にあり、滞りなく流れている状態を健やかさの基本と考えます。50代でたるみが気になり始める背景には、この気血が不足しがちになる年齢的な変化があります。気には「持ち上げる力」があるとされ、これが弱まると、頬の位置が下がったように見えたり、まぶたが重く感じられたりします。ほうれい線が深く見えるのも、皮膚そのものだけでなく、その下を支える筋肉や巡りの状態が関わっているのです。
また50代は女性ホルモンの変動期でもあり、自律神経が揺らぎやすい時期。眠りが浅い、汗をかきやすい、気分が沈む——こうした不調は「血」の消耗を招き、肌の乾燥やくすみとして表に現れます。東洋医学が大切にする未病治(みびょうち)の考え方では、こうしたサインを「まだ病気ではないけれど整えるべきタイミング」と捉えます。顔に出るゆるみは、体が「少し休ませて、栄養を巡らせて」と教えてくれているメッセージなのかもしれません。
ご自宅でのケアとしては、目尻の外側のくぼみにある「太陽(たいよう)」、口角の外側の「地倉(ちそう)」あたりを、指の腹でやさしく押さえて息を吐くだけでも、顔まわりの緊張がゆるむのを感じやすいでしょう。強く押す必要はありません。心地よい圧で、丁寧に。
夏の紫外線と乾燥でくすんだ肌を、東洋医学は土台から整える

夏に浴びた紫外線のダメージは、秋になってから肌の表面に現れることが少なくありません。東洋医学では、紫外線や暑さを「熱邪(ねつじゃ)」、冷房や秋の空気による乾きを「燥邪(そうじゃ)」と表現します。熱は体の潤いを奪い、乾きは肌のバリアを弱めます。この二つが重なった夏の終わりから秋は、くすみ・キメの乱れ・ハリのなさが一気に目立ちやすい季節なのです。
ここで注目したいのが「肺(はい)」の働きです。東洋医学における肺は呼吸器だけを指すのではなく、皮膚と体表の潤いを担当する臓と考えられています。「肺は皮毛を主る(つかさどる)」という古典の言葉があるほどで、肺の力が弱ると肌が乾き、ツヤを失いやすくなります。秋は肺をいたわる季節。深い呼吸を意識すること、白い食材(白きくらげ・大根・梨・豆腐など)を食卓に取り入れることは、それだけでも肌の土台づくりにつながります。
もう一つ関わるのが「胃経(いけい)」という経絡です。胃経は顔の額から目の下、頬、口の横を通り、体の前面を下っていきます。つまりほうれい線やフェイスラインは、胃腸の経絡が通るルート。暑さで冷たいものを摂り続けた夏の胃腸疲れが、顔のむくみやたるみとして残っているケースはとても多いのです。当院ではお顔への施術と併せて、胃腸や自律神経を整えるお灸・整体も組み合わせ、肌を「表面だけでなく土台ごと」整えることを大切にしています。
リフトアップ鍼・小顔美容鍼で叶える「顔だけで終わらない」美容鍼
当院のリフトアップ鍼は、髪より細い鍼をお顔の表情筋やツボにそっと置いていく施術です。頬を支える筋肉、口角を引き上げる筋肉、こめかみから広がる筋膜の緊張——それぞれのこわばりをゆるめ、局所の血流を促すことで、めぐりのよい状態へ導いていきます。施術後に「顔が軽い」「頬に体温を感じる」とおっしゃる方が多く、これは巡りが変わったサインと考えられます。
ただ、小顔を目指す美容鍼を「顔だけの施術」で終わらせないのが当院の特徴です。50代のたるみの背景には、長年の食いしばりによる咬筋の硬さ、デスクワークやスマホによる首肩のこわばり、そして睡眠の質の低下が絡み合っています。首肩が硬いままでは、顔に向かう血流の入り口が細くなってしまいます。だからこそ、鍼・お灸・整体をその日の状態に合わせてオーダーメイドで組み合わせ、首肩・背中・お腹まで含めて整えていきます。
院長は自身が自律神経の乱れと不眠に悩み、鍼灸に助けられた経験があります。だからこそ、眠りが浅い時期に肌の調子まで落ちていく感覚を、身をもって理解しています。美容鍼は、変化を急ぐものではありません。肌の生まれ変わりのリズムに寄り添い、はじめは2週間に1回程度、状態が落ち着いてきたら月1回のメンテナンスへ——そんなペースで、ご自身の肌が本来もっている力を引き出していけたらと考えています。
この記事を書いた人

成谷茂樹(なりや しげき)
はり師・きゅう師・柔道整復師(いずれも国家資格)
はり処 悠禅 院長。自身も自律神経の乱れと不眠を鍼灸で改善した経験から、お一人おひとりに寄り添うオーダーメイド施術を行っています。
まとめ
50代のたるみやほうれい線は、皮膚だけの問題ではなく、気血の不足や胃腸・肺の働き、自律神経の揺らぎが重なって現れるサインです。夏のダメージが表に出やすい今の季節こそ、顔と体を一緒に整える絶好のタイミング。未病治の考え方で、肌の土台からゆるやかに整えていきましょう。
はり処 悠禅は高円寺駅徒歩1分、22時まで営業、完全個室・完全予約制の鍼灸院です。お仕事帰りにも、お子様連れでも安心してお過ごしいただけます。「何から始めればいいかわからない」という段階でも構いません。あなたの肌と体の今を一緒に確認させてください。まずはお気軽にご相談ください。



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