「出産前はそれほど気にならなかったのに、産後から生理痛が重くなった」「30代になってPMS(月経前症候群)でイライラや落ち込みが激しい」――そんなお悩みを抱えていませんか?育児や仕事に追われる中、自分の体調はつい後回しになりがちです。実はこの時期の不調には、東洋医学的な明確な理由があります。今回は産後30代の生理痛・PMSについて、鍼灸の視点からお伝えします。
産後30代に生理痛・PMSが変化する東洋医学的な理由

東洋医学では、女性の体は「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスで成り立つと考えます。妊娠・出産は、赤ちゃんを育てるために大量の「血(けつ)」を使う一大イベント。産後はこの血が不足した「血虚(けっきょ)」の状態になりやすく、子宮や卵巣への栄養が行き届きにくくなります。
さらに30代は、東洋医学でいう「腎(じん)」のエネルギーが少しずつ揺らぎ始める年代。腎は生殖やホルモンバランスを司る大切な臓器とされ、ここが弱まると月経トラブルが起こりやすくなります。
加えて、育児中は睡眠不足・緊張・我慢の連続で、気の巡りを司る「肝(かん)」に負担がかかり「気滞(きたい)」を招きます。これがPMS特有のイライラ・胸の張り・頭痛・むくみとして現れるのです。産後の生理痛悪化は「気合いが足りない」のではなく、体が発しているサインだと捉えてみてください。
鍼灸で月経前症候群(PMS)を整えるアプローチ

はり処 悠禅では、PMSや生理痛に対して「血を補い、気を巡らせ、自律神経を整える」という三方向からのアプローチを大切にしています。月経周期は自律神経とホルモンの繊細な連携で成り立っているため、交感神経が高ぶり続けた状態では、痛みも感情の波も強く出やすくなります。
鍼灸では、腹部や腰仙部、足のツボを組み合わせて骨盤内の血流をサポートし、深いリラックス状態へ導きます。鍼が苦手な方にはお灸や整体を組み合わせ、お一人おひとりに合わせたオーダーメイド施術をご提案します。
院長自身も以前、自律神経失調症と不眠に悩み、鍼灸によって体調を整えた経験があります。だからこそ「眠れない」「気持ちが落ち込む」「体がしんどい」というつらさに、深く寄り添いたいと考えています。東洋医学の「未病治(みびょうち)」の考え方では、病気と診断される前の不調こそ整えるタイミング。生理のたびに憂うつになる状態を、当たり前にしないことが大切です。
セルフケアで取り入れたいツボと習慣
ご自宅でできるケアとして、いくつかツボをご紹介します。「三陰交(さんいんこう)」は内くるぶしから指4本分上にあるツボで、婦人科系のトラブルに広く用いられます。「血海(けっかい)」は膝のお皿の内側上方にあり、血の巡りをサポートするとされています。お風呂上がりに温めたり、優しく押したりするだけでも、体がふっと緩む感覚を得られる方が多いです。
また、生活面では「冷やさない」「夜更かしを減らす」「鉄分とたんぱく質をしっかり摂る」ことが、産後の血を補う基本になります。育児中は完璧を目指すと続かないので、まずは生理前1週間だけでも、温かい飲み物に切り替える、お腹にカイロを貼るなど、できる範囲から始めてみてください。
それでもつらい月経痛・PMSが続く場合は、自律神経やホルモンバランスが大きく揺らいでいるサインかもしれません。早めにケアすることで、次の周期から体の感覚が少しずつ変わっていくことが期待できます。
この記事を書いた人

成谷茂樹(なりや しげき)
はり師・きゅう師・柔道整復師(いずれも国家資格)
はり処 悠禅 院長。自身も自律神経の乱れと不眠を鍼灸で改善した経験から、お一人おひとりに寄り添うオーダーメイド施術を行っています。
まとめ
30代の産後は、血の消耗・腎の変化・育児ストレスが重なり、生理痛やPMSが悪化しやすい時期です。東洋医学では未病のうちに整えることを大切にし、鍼灸で気血の巡りと自律神経のバランスをサポートします。一人で抱え込まず、体のサインに耳を傾けてあげましょう。
はり処 悠禅は高円寺駅徒歩1分・夜22時まで営業・完全個室でお子様連れも歓迎しています。産後の生理痛やPMSにお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
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