仕事から帰ってソファでスマホを眺めたり、動画を見たり、本を読んだり。日が短くなる秋の夜長は、気づけば何時間も画面や文字を見続けていた…という方も多いのではないでしょうか。そこに秋の乾燥が加わると、目がしょぼしょぼするドライアイ気味の状態や目の奥の重さ、肩の張り、さらには寝つきの悪さまで感じることがあります。今回は、20代女性の会社員の方にも多いスマホ疲れ目について、東洋医学の視点から日常の過ごし方と鍼のケアをご紹介します。
秋の乾燥とスマホ疲れ目が重なると、体に何が起こる?

東洋医学では、秋は「燥(そう)」という乾燥の影響を受けやすい季節と考えます。秋と深く関わるのは呼吸や皮膚・粘膜の潤いを司る「肺」で、空気が乾くとこの働きに負担がかかり、目や喉、肌が乾きやすくなるとされています。
さらに、スマホや動画を集中して見ているとき、人はまばたきの回数が減りがちです。乾燥した空気と画面の凝視が重なることで、目の表面の潤いが保ちにくくなり、ドライアイ気味の状態につながりやすくなります。
また東洋医学には「久視傷血(きゅうししょうけつ)」という言葉があります。長時間目を使い続けると、体の栄養や潤いを担う「血(けつ)」を消耗するという考え方です。目は、血を蓄える「肝」とつながりが深いとされ、血が不足すると目の疲れやかすみ、目の奥の重さとして表れやすくなります。
目の疲れは首や肩の筋肉のこわばりにも波及し、夜遅くまで画面を見ることで自律神経の緊張モード(交感神経)が続くと、寝つきの悪さにもつながりやすくなります。目・肩・眠りの不調は、実はひと続きなのです。
目の疲れをためない「秋の夜長」の過ごし方とセルフケア

まず意識したいのは、「見続けない」工夫です。20〜30分に一度は画面から目を離し、窓の外や部屋の遠くをぼんやり眺めて、意識的にまばたきをしてみましょう。部屋の照明は画面との明るさの差が大きくならないよう、手元だけでなく全体を柔らかく照らすのがおすすめです。秋の乾燥対策として、加湿器や濡れタオルで湿度を保つことも目の潤いを守る助けになります。
寝る1時間前にはスマホを手放し、蒸しタオルで目元を温める時間をつくると、緊張がほどけて眠りへの切り替えをサポートしてくれます。
あわせて、目の疲れに用いられるツボもご紹介します。目頭のくぼみにある「睛明(せいめい)」、眉頭のくぼみの「攅竹(さんちく)」、こめかみの「太陽(たいよう)」、首の後ろ・髪の生え際の「風池(ふうち)」。指の腹で気持ちよい程度に5秒ほど押し、ゆっくり離すのを数回くり返してください。
食事では、肺を潤すとされる梨・れんこん・白きくらげ、血を養うとされる黒ごま・クコの実・ほうれん草などを取り入れるのも、東洋医学らしい秋の養生です。
高円寺の鍼灸で整える、眼精疲労と眠りのケア
セルフケアを続けても目の奥の重さや肩の張りが抜けにくいときは、鍼灸で体の内側からのケアを取り入れてみるのもひとつの方法です。
当院では、目の周りのツボにごく細い鍼をやさしく用いるほか、目とつながる経絡(けいらく)の流れを意識して、首・肩のこわばりや、手の「合谷(ごうこく)」、足の「太衝(たいしょう)」といった全身のツボにもアプローチします。眼精疲労への鍼灸のケアは、目だけでなく体全体のバランスを整えることを大切にしています。お灸で体を温め、整体で姿勢のクセをゆるめる組み合わせも、お一人おひとりの状態に合わせてご提案します。
実は院長の成谷自身も、かつて自律神経の乱れや不眠に悩み、鍼灸のケアを続けるなかで少しずつ眠りが整っていった経験があります。だからこそ「寝つきが悪い」「疲れが抜けない」という声に、自分ごととして寄り添いたいと考えています。
当院が大切にしているのは、病気になる前に整える「未病治(みびょうち)」という考え方。小さなサインのうちにケアすることで、季節の変わり目を健やかに過ごすサポートが期待できます。
この記事を書いた人

成谷茂樹(なりや しげき)
はり師・きゅう師・柔道整復師(いずれも国家資格)
はり処 悠禅 院長。自身も自律神経の乱れと不眠を鍼灸で改善した経験から、お一人おひとりに寄り添うオーダーメイド施術を行っています。
まとめ
秋の乾燥と長時間のスマホ・読書が重なると、ドライアイや眼精疲労、肩の張り、寝つきの悪さが連鎖しやすくなります。こまめに目を休める、温める、ツボや食事で潤いを補うといった養生に加え、つらいときは鍼灸で全身のバランスを整えるケアを取り入れてみてください。
はり処 悠禅は高円寺駅徒歩1分、22時まで営業の完全個室の鍼灸院です。完全予約制なので、お仕事帰りにも周りを気にせずゆっくりお過ごしいただけます。高円寺・杉並区で目の疲れや眠りのお悩みケアをお探しの方は、まずはお気軽にご相談ください。



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