「夏はそれほど気にならなかったのに、秋になってから肩が重い」「夕方になると首から肩がパンパンに張ってつらい」――そんなお悩みはありませんか。衣替えの時期は朝晩の気温差が大きく、知らず知らずのうちに肩をすくめて歩いていることがあります。そこにデスクワークでの長時間のパソコン作業が重なると、首肩の張りは一層強くなりがちです。今回は高円寺の鍼灸院「はり処 悠禅」が、30代女性に多い秋の肩こりの理由と、冷えから肩を守る過ごし方を東洋医学の視点からご紹介します。
秋の肩こりが夏より強くなりやすい理由とは

秋の肩こりの大きな要因のひとつが、朝晩の冷え込みです。人は寒さを感じると、体温を逃がさないように無意識に肩をすくめ、首を縮める姿勢をとります。この状態が通勤中や外出時に続くと、首から肩にかけての筋肉が緊張し続け、血流が滞りやすくなります。
さらに、気温差が大きい季節は体温調節を担う自律神経にも負担がかかります。緊張モードの交感神経が優位な状態が続くと血管が収縮し、筋肉のこわばりを感じやすくなると考えられています。
東洋医学では、体を冷やす外からの影響を「寒邪(かんじゃ)」と呼びます。寒邪には「収引(しゅういん)」、つまり縮めて引きつらせる性質があるとされ、気や血(けつ)の巡りを滞らせるといわれています。秋の冷えで肩が固まりやすいのは、まさにこの寒邪の影響を受けやすい状態ともいえるのです。
とくに30代女性は、仕事や家事、育児などで忙しく、自分の体のケアが後回しになりがち。冷えと緊張が積み重なる前に気づいてあげることが大切です。
デスクワークで首肩の張りが夕方にピークを迎えるわけ

長時間のパソコン作業では、画面をのぞき込むように頭が前に出て、腕を前に伸ばした姿勢が続きます。成人の頭はおよそ4〜6kgといわれ、頭が前に傾くほど首や肩の筋肉が支える負担は大きくなります。朝は軽かった肩が夕方になるとパンパンに張ってくるのは、この負担が一日かけて蓄積していくためです。また、画面を見続けて目が疲れると、目のまわりから首、後頭部にかけての緊張にもつながりやすくなります。
東洋医学では、体の中には「経絡(けいらく)」というエネルギーの通り道が流れていると考えます。首の横から肩を通る「胆経(たんけい)」や、肩甲骨まわりを走る「小腸経(しょうちょうけい)」は、肩こりと関わりが深い経絡です。同じ姿勢を続けるとこれらの巡りが滞り、張りや重だるさとして現れやすいとされています。
オフィスの空調で足元や肩が冷えると、さらに巡りが悪くなりがち。1時間に一度は立ち上がって肩を大きく回すなど、こまめに姿勢をリセットしてあげましょう。
この記事を書いた人

成谷茂樹(なりや しげき)
はり師・きゅう師・柔道整復師(いずれも国家資格)
はり処 悠禅 院長。自身も自律神経の乱れと不眠を鍼灸で改善した経験から、お一人おひとりに寄り添うオーダーメイド施術を行っています。
冷えから肩を守る秋の過ごし方とセルフケア
秋の肩こり対策の基本は、「冷やさない」「固めない」「巡らせる」の3つです。まずは首・肩まわりを冷やさない工夫を。朝晩はストールやネックウォーマーを一枚プラスし、首の後ろを温めるだけでも肩をすくめる姿勢を防ぎやすくなります。首の付け根にある「大椎(だいつい)」というツボは、冷えの入り口ともいわれる場所。蒸しタオルやカイロで温めるのもおすすめです。
次に、取り入れやすいツボをご紹介します。首の後ろ、髪の生え際のくぼみにある「風池(ふうち)」、首の付け根と肩先の中間にある「肩井(けんせい)」は、首肩の張りを感じたときにやさしく押してみてください。息を吐きながら5秒ほど、心地よい強さで行うのがポイントです。
そして、湯船にゆっくり浸かる習慣も大切です。ぬるめのお湯で体を芯から温めることで、自律神経がリラックスモードに切り替わりやすくなります。東洋医学の「未病(みびょう)」の考え方では、不調が大きくなる前に整えることを大切にします。「いつもの肩こり」と放っておかず、季節の変わり目こそ早めのケアを心がけましょう。
まとめ
秋の肩こりは、朝晩の冷えによる肩のすくみと、デスクワークによる姿勢の負担が重なることで起こりやすくなります。首元を温める、こまめに姿勢をリセットする、ツボ押しや入浴で巡りを整えるなど、日々の小さな積み重ねが冷えから肩を守る第一歩です。
はり処 悠禅では、鍼・お灸・整体を組み合わせ、お一人おひとりの体質や生活スタイルに合わせたオーダーメイドの施術で、首肩の張りや冷えのケアをサポートしています。院長自身も自律神経失調症や不眠に悩み、鍼灸で体調を整えてきた経験があるからこそ、つらさに寄り添いながらお話を伺います。高円寺駅徒歩1分、22時まで営業なので仕事帰りにも通いやすく、完全個室でリラックスしてお過ごしいただけます。お子様連れのご来院も歓迎です。杉並区で鍼灸院をお探しの方、秋の肩こりにお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。



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